アイサンケンチクメモ

愛知産業大学 通信教育部 建築学科

通信教育 設備計画学

2022年設備計画学のレポートメモです。

課題内容

レポート課題1234のうち、12・34のいずれかを選択して2つのレポートを提出となっています。
文字数は最低でも2000字他の科目では指定がなければ1000字となっているところ厳し目となっています。
課題内容は以下
第1課題
建物内の⾃然換気と機械換気の違いとそれぞれの特徴を述べること。

第2課題
全熱交換器と省エネとの関係について述べること。

第3課題
福祉施設に対する消⽕設備としてのスプリンクラ設備や易操作性1号消⽕栓等の特徴を述べること。

第4課題
調理場や浴室その他⽕気を使⽤する室の設備とその必要換気量などは、建築基準法ではどのようになっているか。
 

レポートについて

レポート内容は、記述⽂章を裏付ける図、表などを必ず添付し、寄って⽴つ数式法規などを⽂章内に加えたり、留意しながら、学⽣らしく、論理的、学究的表現になる様に⼼掛ける事。軽い表⾯的な内容にはならない様に気をつける事。
建築計画学Ⅰ・Ⅱおよび建築環境⼯学を履修していることが望ましい。
上記科⽬を踏まえて、建築について⼤まかな内容が理解できていることが望ましい。
分かり易いアドバイス、採点を⼼掛けたい。また、内容だけでなくレポートの書き⽅としての指導も⼼掛けたい。
となっています、
 

達成目標

給排水衛生・防災設備、空気調和・換気設備、電気・通信設備について、現在の設備だけでなく、これまでの変遷、建築基準法との関わり等を含め理解する。そのために、必要な書籍等を探し、調べた内容について自分なりに理解し、まとめ順序立ててレポートできる。 
 
学生的とかレポートの書き方指導とか非常に面倒くさいことが書かれています。雑でいいからレポート通過させたいと思っているところで先制パンチを食らった気分です。
達成目標については自分で調べて勉強して順序立てて説明できればいいと表現されてます。達成目標の時点では難しくないように思えます。
 
建築では設備工事費全体ですと、電気工事が設備予算の半分を持っていくものです。
設備課題のを見ると、防火や換気などが目立ちます。
よくよく建築士試験の要点を見比べると、試験に出る範囲であることがわかりました。
 

どう作成したか

ビル管や消防設備士1類の参考書をもっていたことから1・3を選択しました。
 

課題1

指定教科書の「わかる!建築設備」は内容が僅かしか書いてありません。そのため、他の参考書を探すことから始めました。
ビル管の参考書を眺めてみると、換気について重要項目がまとめられていたのでまずここから参考にしました。
しかし、物足りません、ちょうど古本で買った建築士の学習帳を開いてみると、換気のジャンルの重要項目がまとめられています。ここから建築士試験の勉強になるなぁと、まとめながら勉強し、足りない部分をネットから集めるなどして肉付けしていきました。関係法令も網羅されているので助かります。
建築士の学習帳の過去問に着目すると、専門用語の中にいくつか問われる内容がありました、これをネットで調べレポートのボリュームを増やすことにしました。試験で問われる内容となると重要な部分でしょう。
専門用語をネットでしらべるなりしていると、色々な換気設計の応用事例が空調関係のHPで出てきます。あちこちから写真を拝借して引用しました。
応用事例をまとめ、換気計画の要点などを集めていきました。ちょうどコロナ禍ということもあり、換気が重要ということを最後にまとめて締めました。
試験の参考書では内容が簡潔にまとめられている反面、深掘りした内容がないため、ネットや書籍での肉付けが必要になります、しかしネットですと部分的なコピペでまとめていくので、入力の負担がすくなくてすみました。いつのまにやら5000字ちかく膨らんだので、これで重要項目は入っているだろうとここまでにしました。
 

課題3

福祉施設に関する消防の法令から書きました。
まず福祉施設がどの部分に含まれるか、別表第一を参照しながら、各条件をまとめました。この辺は消防設備士などの参考書を見ると、最初にかかれている部分です。
これにより、福祉施設に求められる、消防設備の項目が洗い出せます。
そこから、スプリンクラ設備の説明、乾式湿式などの種類やヘッドの内容。
スプリンクラー設備に関する水槽やポンプなどの構成を図を引用して説明。
易操作性1号消⽕栓を含む消火栓の説明と比較を書きました。
これだけ勉強してきましたを表現するため、少し脱線してでも関連する、消防関連の記事、事故による法令改正の変遷とか、留意点とかで膨らませていかないと、端的にスプリンクラーと消火栓を説明するだけでは、非常に短いものになってしまいます。
また、なぜ消防設備が重要であるか、人命にかかわることについて、導入部や最後に入れておきました。
 

レポートの書き方

問題は学生らしいレポートの書き方です、アイサンではこれだけまとめて勉強してきたから良しという人と、レポート書式だのにこだわって再提出を要求するようなやから…先生もいらっしゃいます。
学生らしいレポートの書き方というのは社会人が仕事で書くレポートと種類が違うということだと判断して書きました。記事や写真の出典の表記だけ意識したかたちにしました。
 

結果

90点をいただきました。しかも提出から3日での対応今までで一番早いです。
最初に感想的なもの、まとまっているか、わかりやすさを評価としてあげていました。もっと良くなる点として、自らの体験を入れればよかったとのアドバイスを頂きました。
 
学習レポートの補足として、2つのレポートに追加するような内容の解説、換気などの着目点などを記入してもらいました。
 
PDFの返送はありません、長文のコメントでの返信でした。返信の速さから、コメントの原稿が複数あって、そこから取り出して記入し対応している感じはしました。提出したレポート文の各項目に補足しているわけではないので。
 
課題1では、ビル管法について。改修時の留意点。機械換気の冷気感、換気量や配管ミスの話、パイプファンの騒音などの事柄が書かれていました。
 
留意点をこうやって膨らませばいいというポイントになりました。
 
自分はビル管理業務の経験があったので、テナント改修時の店舗内装設計のよくあるミスや、天井裏の問題、ダクトや配管のミスなど、施工管理の視点や設計時点での取り合いのミスに着目点を出せば、大量に書くネタがあったなと思います。
 
第3課題については、消火の原理と、火災事故を受けての法改正の変遷が書かれていました。
 
消火について、これは消防設備の試験では必須の項目で、消防設備士の試験などでよくある内容です、自分も消防設備士資格はいくつか持ってますが、この辺の消火関連の基礎知識を書くことで、内容をふくらませることができたなと思いました。
 
過去の火災事故の変遷は必須に思えます、消防法は、過去の火災により変更が加えられていくため、その事故を調べることで、現在の法令の根本が理解出来ます。ここについてはネットで探したのですが、古い記事を使ってしまい失敗でした。
 
ともあれ、レポートの採点でのコメントが多く、次のレポートを書くときの参考になったと思います。
 
両方のレポートともに、書くべき事柄を用意して、肉付けしていったら4500前後の文字数になりましたが、そこまで書く必要はなかったかと思いました。
 
また、教科書のわかる!建築設備は中身なにもないレベルなので、購入する必要がないかもしれません。
 
必要項目は問われている内容と、各設備で基礎的に必要になる知識、関係の法令、過去の火災事故、設計、施工時や管理の留意点、関連する設備の応用した扱い方など、ネットで色々記事を漁ってくると膨らむと思います。
 
各項目見出しをつけて、箇条書きみたいにして書いても減点されませんでした。
ここまで勉強してきました系の書き方で良いと思います。
 
わかってきた愛知産業大学のレポート評価注意点については、別途記事を書いていますので、追記して行きたいと思います。
 

先生

2022の先生は主任の方です、教員の写真でも一番上になっており、通信教育部のボスという立場でしょうか。年齢的に脂がのっています。一応名前をネット検索すると経歴がでてきました。社会人経由の方でした、東大出の生粋の教授ではないようです。担当科目も多く多忙な感じがします。これだけではレポートの添削が早いのか遅いのかなど情報は不足していました。
 

レポート提出前

レポートの採点について、どのように行うか非公開で全く不透明なため、講師の差が出るのですが、ボスでは半端な採点はできないでしょう。
社会人の多くは建築士試験の受験資格のために受講しているとおもうのですが、レポート課題に学生らしくとか言ってる時点で、認識がずれている感が漂っています、とてもいやな予感がしました。
今回のレポートが主任先生と初の対峙となったためドキドキでした、課題の注意書きからしめんどくさそう厳しそうです。他の教科も担当しているため下手はうてません。今後のアイサンの課題評価の試金石になると思いつつレポート評価をまちました。

 

レポート提出してみて。

やはり対応の速さから、添削なれしている方のように感じました。毎年200人卒業していく通信教育学部ですからそれもそうです。また社会人経験からか人格なのか、面倒ではない文面の返信コメントでした。通信制大学をわかっている感じのがします。点数を絞ることもなく、加点の方向で対応してくれているように感じます。おかげで、他の教科も同じようなボリューム内容でだせば行けそうだと安心感がありました。
 

おすすめ度

レポートなど要求されてる内容が単純であるため、難しさはありません、効率的に行えば1レポート1日でいけます。
また建築士試験の重要な要点と絡む課題が多いため、建築士試験の参考書と一緒に学習してレポートを書くと効率的かもしれません。
ただし、レポート課題は課題の文章がすくないため、自分で内容を増やす工夫が必要です。
先生の添削は好感が持てる対応でした。こき下ろす講師ではないため、精神的には楽だと思います。